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Channel: 新井信介 「京の風」バックナンバー
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チェルノブイリの現実を直視せよ。日本の経済発展とは若者の活力。今、何が必要なのか?

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未来のことを現実に作り出すときには、つねに、今の現実の優先順位を意識します。

特に、国家という統治システムを考えるときには、その活力となるのは、若者の人数とその心のあり方です。

元東電の技師で、現在、熊本で病院を営むオノデキタ氏があるグラフを紹介していますので、転載します。

https://twitter.com/onodekita/status/423223488862642176/photo/1

このグラフを見れば、今何をするべきかは簡単にわかるはずだ。       

被害が誰の目にも明らかになるあと2年間、馬鹿なことを決めさせないこと。

その場で足踏みさせること。放射能をこれ以上作らせないこと。それだけでいい。

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 福島第一が放出した放射性物質のほうが、チェルノブイリよりもはるかに多い。ざっと見て数倍はあるでしょう。半分は太平洋に流れましたが、多くは福島のほか、宮城南部や関東上空に渦を巻き落下しています。

そして、三号機の爆発からもうすぐまる3年ですが、いまだに事故は終息せず、放射能は出続けています。これで、一般の生活が可能と考える神経というか、理性、さらに、その判断力には、私はあきれ返ります。 これまで心に描いていた「カネ」が先にたち、現実を受け入れられない人間が、原発マフィア、そして、東大を中心にする「日本の権威」なのです。

 東電の経営陣も、経産省も、電源喪失の原因を作った第一次安倍内閣も、全部、責任を問われていません。今、放射能は、太平洋を越えて、アメリカの西海岸にも届いています。

 除染にしても、これまでのゼネコン主体の国家の「公共事業」で、何段階もピンハネを許し、さらに、放射能除去の最新技術を、個々の自治体で独自に、大学・高校・中学などで、何が最も有効なのか、それを主体的に試させることもありませんでした。そのための費用も許認可権は国が独占し、自治体にはなかったのです。

(福島県の財界や篤志家が進んで資金を出して、いい技術をとにかく試そうと言う動きもあまりありませんでした。国から資金をとることを最優先したために、国の規準や方針に従うことがすべてになったのです。これは奴隷の精神です。)

 中央からの『公共事業』の形にしたことで、地方の自主性がなくなり、資金が流れません。

被災地の被爆者たちが、怒るべきは、ここです。この体制です。ここを根本から改めない限り、未来は開けない。

今回の都知事選挙で、「脱原発」候補が圧勝すれば、ここが、変わりだします。

これまで、原発に向けてきた多くの補助金を、自然エネルギーの開発実用化の資金に回せますし、地域ごとの独自の産業振興策に振り向けることもできます。

今の国際環境を見ると、今年の安倍総理のアフリカ歴訪で、旧来型の経済発展の仕組みを、アフリカ地域にも根付かせる道筋ができたので、安倍内閣の使命は達成されたことになります。

今朝のNHKニュースでは、東南アジアやモンゴルに、自分の発展を賭ける個人や中小企業を紹介していました。海外にチャンスを求めることもいいことです。どんどん、日本人の名誉を背負ってがんばっていただきたい。

問題は、私たちの日本です。 

統治システムとしての明治以来の中央集権化 。

そして、未来を考える自律した意志を捨て去った、大宝律令以来の「お上絶対信仰」。

これに加えて、 発展や繁栄の姿を、マネーでしか、捉えられないこと。

これらを私たちは、克服しないといけません。

 海外に出れる人間は、1億2700万人のうち、いったい、何パーセントになるのでしょう。

日本国内には、大量の高齢者、そして、非正規労働者が残るのです。これだけで、半数を超えます。

 この人たちが、これまでのシステムに依存するのではなく、より快適な形を作り出そうと、自分から乗り出さない限り、この国は、変わらない。

 そこに乗り出す、第一歩が、脱原発です。

そして、日本国内の経済発展を考えるなら、原発のない、美しい心温まる日本を、作り出すことで、

今、経済発展している東南アジアや中近東、アフリカ、そして、もちろん、欧米、そして、中国から、多くの観光客が来ることになります。

 高齢者は人生の大先輩。多くの技術や経験知があります。 非正規労働者は生活のためにやむなく過酷な労働環境に置かれているわけですが、マネーをおうことではなく、ストレートに自分で、自分の暮らし《衣食住、食料、教育》を、共同で生み出そうと決意することで、新しい天地が開けます。

 まず、中央に対する依存、過剰信頼をなくすこと。自分が主体者であるとの自覚を持つことから始まります。

私は長野県北部に住み、60キロ先は日本海です。高速道で富山空港には2時間。これが新幹線が来年開通すると1時間です。自分としては、《信越自然郷》を、世界の宝物になるように、美しく、育て上げたいと思っています。

そして、この地域から生まれた、音を重んじる「縄文の感性」を、実際の生活に活かしたいと思います。 

株K2Oの目指す 「きれい、気持ちいい、美味しい」は、その形です。当然、そこにはウソはなく、ありのままの自然の豊かさとの共振・共鳴があります。

歴史的には、大宝律令ができる前まで、日本列島は世界に完全に開かれ、多くの人間が移動していました。朝鮮半島の付け根、豆満江の河口からは、日本海を渡って、多くの大陸の人士がこの地域に入ってきました。馬も仏教もそうです。

 明治期になって、明治政府は、バチカンの統治体制を参考にして、皇祖神アマテラスの「赤子」がすむ日本列島のみが「神国」だ、とした政治プロパガンダを作り出し、これを新たにできた日本国民に強制しました。これは、多くのイノチと交響しあう、しなやかな感性を、コンクリートで塗り固めるものでした。そうして生まれた戦前の日本軍部が海外に拡大するとき、一体、何をしてきたか、と言うことです。

 相手を見下す視線は、いまも、日本の「権威」のなかに残っています。無謬性を平気で言いふらす謙虚さのかけらもない人間集団です。しかも、国のカネと、国の司法が一体になって、日本人の本来のみずみずしい感性・創造性を奪っています。

 これまでの「権威」を作り出したシステムに対し、私たちに依存心があるうちは、その悪幣を払拭できません。自分自身が、新たな統治システムを創る、と決意し、動き出すときにのみ、システム側も変化するのです。

 それは、今です。

PS:  ダメ押し: ベラルーシの甲状腺ガン診断症例数を。

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