1) こんにちは。明日は温泉新年会。
今、新潟県の泉田知事が、東電の広瀬社長と柏崎原発の再稼動でもめています。無責任体質をなんら反省することない政府と電力会社。本来、まったく交渉する資格も権限もないはずの人間ですが、自分のことを、これまで通りの「国策」=国家大義に支えられている特別な存在だ、という意識なのでしょう。
これに対し、細川・小泉の元首相コンビが、原発そのものにノー です。
新年になってt東電の再建計画が出ましたが、この会社を存続させることより大切なことが、今の日本国にはあると、私は考えますが、皆さん、どう考えますが。
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-948.html さんから、以下転載します。
東電特別事業(再建)計画―1年で破綻する。
1.賠償費用は4兆9088億円は1年程度で使い切る
福島原発事故の賠償費用の総額を億円としています。以下にこれまでの賠償の支払い状況を記載します。
※(3)を週毎に記録し集計
図―1 福島第一原発賠償の支払額推移
これまでに3兆3133億円以上を支払い、1日43億円のペースで増えています。残りは1兆5955億円なので、あと371日(1兆5955億÷43億)で使い切ります。概ね来年(2015年)1から2月にはなくなります。
賠償の支払いを終了するには、「原発難民」が元の生活に戻ることが必要ですが(4)、(=^・^=)の知る限り近々に避難指示の解除がありそうなのは4月からの福島県田村市都路地区だけですが(4)、この地区の方は避難区域からの全避難者83、900人中の380人です(5)。また、戻ったとしても仕事が直ぐあるわけでもなくそれなりの期間の賠償が必要です。
2.除染費用は3年で終わり(中間貯蔵施設を除く)
除染費用は2.5兆円程を見込んでいますが、概ね4年間を平均すると年間4、500億円程度です。
※(6)より作成
図―2 年度別の除染予算
現在の放射線量は半減期で計算される値でしか低減していません。
※(7)を引用
図―3 二本松市市民交流センターの放射線量
避難区域外でも、国が最終目標とする1時間当たり0.23マイクロシーベルトを上回る場所はたくさんあります。
※(7)を引用
図-4 福島第一原発80km圏内の放射線量マップ(2013年9月28日現在)
避難区域外では比較的放射線量の高い1時間当たり1.9マイクロシーベルトの場所で政府が当面の目標としている1時間当たり0.23マイクロシーベルト(8)を下回るには、50年はかかります。
※(7)を引用
図―5 1.9(μSv/h)の場所の空間放射線量と追加被ばく線量
放射線リスクが解消されない限り、福島の方は除染を要求すると思います。今後、毎年4、500億円が必要です。2013年度まで1兆3千億円は使ってますので、残りは1兆2千億円です。3年ったら除染はおしまい!
3.東電は9兆円も返せない
今回の計画では東電の利益ないし政府保有株の売却益で支払うことになっています。その切り札として柏崎刈羽原子力発電所の再稼働があります。でも当面(ここ数年)は無理だと思います。
①柏崎刈羽原子力発電所は地元の新潟県に電気を供給していません(9)。だから、柏崎刈羽原子力発電所が稼働しなくて電気代が上がるのは他所の街の話です。でも再稼働したらリスクは負担しなくてはなりません。メリットがなくリスクだけある物を地元が同意するとは(=^・^=)には思えません。もっと言えば、隣町の電気代が上がれば産業が隣町から移ってきて、活性化するかもしれません。
②原子力規制庁の安全審査が全く進んでいません。2013年9月27日に東電は安全審査を請求したあと、実質的な審査はありません。審査会は2回開かれていますが、最初は東電が説明しただけ、2回目は原子力規制委が論点を伝えただけの一方通行で実質の審査はありません。3ヶ月近くも棚ざらしで、この状態はしばらく続きます。
この計画は支出を小さく見せ、収入を過大に評価したいわば「絵に描いた餅」です。
<余談>
この計画を(=^・^=)なりに見ると1年以内に破綻しそうです。安倍出戻り内閣は極めて無責任な内閣です。会見で3年毎に見直すと東電社長はいっていますが、これって3年以内に「破綻」するとの意味?それ以前に1年もったら・・
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)特別事業計画の変更の認定について|東京電力
(2)映像|写真・映像ライブラリー|東京電力中の「記者会見等(2)」中の「」
(3)賠償金のお支払い状況|東京電力
(4)めげ猫「タマ」の日記 100人に1人は放射線による癌で死ね―南相馬の帰還計画―
(5)みんゆうNet 避難区域再編・「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域
(6)放射性物質汚染対処特措法の概要|除染のしくみの整備|除染についての基礎情報|除染情報サイト:環境省
(7)年間被ばく線量の算出について|放射性物質の環境汚染について|除染情報サイト:環境省
(8)めげ猫「タマ」の日記 東電破綻のシナリオ―早ければ来年4月に
(9)柏崎刈羽原子力発電所 6・7号炉 審査状況
2) 政治とは、国家権力であつめた経営資源を、どこにどう振り向けるか、その優先順位をきめる作業です。
そのきめ方が、「希少資源の権威的分配」という、支配者のセオリーで行われてきました。
この場合、支配者とは、本当に一握りの人間で、支配される側の人間をだまし(ここでは、「神」と「マネー」が作り出された)、道具(生贄→農奴→兵士)にすることが、これまででした。
これは、6000年前から続いてきたシュメール・ヘブライ型の人間支配です。
単純にいうと 人間社会を、羊飼いと、牧羊犬と 羊 に分ける方式です。
日本列島に、この考えの人間が最初に入り込んだのはBC3世紀。そして、定着したのが、AD8世紀。
「羊太夫」と呼ばれました。
ただ、日本列島には、6000年前から縄文ノヌナカワ精神がありましたので、この「羊太夫」は、羊たちを、惨たらしく殺すことなく、逆に、羊飼いや牧羊犬になる道も、準備しました。
それが、日本の将棋に現われています。 「歩」が、「金」になることです。
「一握りの人間」が、先住する「瑞穂の国」の民と、多くの血縁を持って、天皇の創出とともに制度の中に特権層を作り上げたのが、日本です。しかも、そこに、明治期に、「お上」による『恩寵』が、上から与えられました。
本来なら、被支配者側が、自らが主権者だとの自覚によって国家権力を勝ち取り、経営資源の分配の優先順位をきめるはずが、 あくまでも、徳川幕府に反発した薩長が、天皇システムを再度、強化し、自らが、「羊飼い」の立場になったのです。それとても、真実は、海外のバチカンや王族、そして金融勢力の牧羊犬でしたが。
これは、戦後のGHQ改革でもそうでした。アメリカが「お上」になったのです。その最高の手先は、もちろん、岸信介(安倍総理の祖父)です。それ以上に、問題なのは、自分の戦争責任を不問にして、平和主義者との印象を国民に残しながら、統治上の「お上」の座を、アメリカにまるまると譲った天皇ヒロヒトの存在です。
ヒロヒトが退位しなかったことで、私たちは、「羊」であることを自覚する機会を失いました。そして、アメリカをご主人と仰ぐ牧羊犬の自民党と官僚たちがつくった「枠組み」に、盲従したのです。
そのアメリカは、ケネディーの死後は冷戦を加速し、軍産複合体が大成長しました。このとき、日本は、平和憲法に守られた「お花畑」でした。惨たらしい、国家同士の相克は、一般国民には、、沖縄の基地や拉致被害にあったもの以外には全く意識されませんでした。
「枠組み」の中で、とにかく、何も考えないで、「一所懸命」。 「枠組み」のありかたを考えない。その「枠組み」をきめる主体だとも意識しない。「枠組み」の中で、何が有利かだけを考える。これが、エリートたちでした。
その結末が、現在の、放射能禍 です。 これは、日本の未来をつぶします。
本来なら、ここに対する対処が、国家の最優先課題ですが、今の自民党、そして産業界、なにより、霞ヶ関の行政は、これまでの「枠組み」を優先させることしか考えません。
彼らの言葉を信じ、「猛毒の中」でも暮らし続け、「食べて応援」してきた人たちは、 自分自身の無知と、国家権力に対する「甘い考え」に、その報いを受けることになってしまいます。
「長いものに巻かれろ」
これが、これまでの日本列島での「最大の保身術」だったかもしれませんが、こと、原発に関しては、「最悪の保身術」であることが、もうまもなく、事実を持って示される時期に到来します。
自分で、華を咲かせる。 権力を私物化させない。 国家の優先順位を考える。
こうしたことを意識しない人間こそが、「羊」なのです。 縄文時代には、考えられない人間でした。
自らよろこんで「羊」であろうとする人間に、私たちは、いったいどんな言葉を投げかければいいのでしょう。
お母さんたち。 自分の子供が、「羊」のままでいいのですか? それとも、「牧羊犬」にする?
いや、なんとしてでも、権力層に入って、「羊飼い」に育て上げる?
私は、こうした関係性そのものが嫌いです。 人間は創造神の一部ですから、本来、新しい「枠組み」を作る意志をもつ生き物です。 もう、成り立たない「古い枠組み」に期待する愚かさだけは、卒業です。
その前に、今、本当に、放射能被害が、多くの人間の生死の際にまで忍び寄っています。迷っている閑はない。http://spiritcat.blog.fc2.com/blog-entry-867.html