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Channel: 新井信介 「京の風」バックナンバー
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オイル・ビジネスの重鎮、中原伸之氏「原油価格はもう上がらない、20ドル台まで下落も」

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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0KF0RG20150106

日銀委員も勤めた中原氏は、戦後の原油ビジネスの裏側を、熟知しています。特に、OPECとメジャーの関係です。

ロイターからのインタビューの中で、以下の点が特に重要です。

・・・ 中原氏はまず、過去100年間の原油価格の動向に言及。歴史的な平均値は1バレル2ドルであり、1973年の第1次石油ショックでも5ドル、79年の第2次石油ショックでも10ドルまでしか上昇しなかった点を指摘した。2008年に記録した147ドルは異常な高値であるとした。

チャート上では「最高値147ドルの半値八掛け二割引きで、47ドル程度をまず目指す」と指摘。ただ、過去100年の平均価格が2ドルであることや、米国の物価水準の変動を考慮すると「20ドル程度まで下がっても不思議でない」と述べた。 

一方、最近の原油市況は中国経済の成長ペースに連動しており、今後は中国の成長率が5%台などへ減速するなかで、原油価格が本格反転する材料はないとの見通しを示した。

・・・抜粋転載終わり・・・

   中国が完全に世界経済に組み込まれたのは、「911」のあとの2003年からです。そこから、中国が世界の資源を食い尽くすというメディアの煽りがあって、原油価格の爆発的な上昇がありました。これは、米ドルを護るための措置でもあったのです。しかし、それから10年が過ぎ、「梅」が出てきて、BRICS開発銀行が誕生しました。

そして、世界の通貨は、昨年7月の世銀東京秘密会議の決定に基づき、通貨そのものに一部の「ゴールド」を含んだ実物になっていきます。中国・ロシアが産金国でありながら、ゴールドを買ったのは、新規通貨のためと考えられます。

   一つの時代の終りです。

以下、参考まで、原油価格の推移をご覧ください。

1980198119821983198419851986198719881989
WTI37.8836.1732.6730.6029.3927.9915.0219.1915.9719.69
ドバイ35.8534.2931.7628.4727.5126.5113.0616.9613.3615.78
ブレント37.8936.6833.4229.7828.7427.6114.4318.4414.9818.25
1990199119921993199419951996199719981999
WTI24.5221.5120.5618.4617.1818.4322.1320.5914.4219.17
ドバイ20.7316.6117.1414.9114.8316.1318.5418.1012.0917.08
ブレント23.7119.9819.4117.0015.8317.0620.4519.1212.7217.70
2000200120022003200420052006200720082009
WTI30.3225.8726.1231.1041.4556.4466.0572.2999.5961.69
ドバイ26.0922.7123.7326.7333.4649.2061.4368.3793.7861.76
ブレント28.3124.4125.0028.8538.3054.4365.3972.7197.6661.86
20102011201220132014
WTI79.4095.0594.1497.9496.23
ドバイ78.06106.03108.92105.4399.96
ブレント79.63110.95111.96108.85102.29

単位: USドル/バレル  ※数値は1月~最新月の平均価格

 <出典>  IMF - Primary Commodity Prices


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