5日のギリシャの投票以後、世界は大騒ぎ。
こういうときは、大局で視る。それも、人類史の中で、マネーと資本主義 が、どのようなときに、成長し、どのようなときに崩壊するか。
戦争は、軍事産業という一部の企業群を儲けさせるが、基本的には、経済(経世済民)を壊す。
これは、地震などの災害がおきたときと同じで、建設業やコンクリート鉄鋼などに一時的な好況をもたらすが、人間の現実は、傷つき、本来の社会的冨が壊される以上、経世在民の経済は縮小する。
人間社会の豊かさは、本来、数字では表記しにくい。 マネーは、豊かさを生むための手段であるはずが、数字の「経済」に反映する指標のみを目指せば、 現実がさらに悪化する。
豊かさとは、人間の実生活での喜びが多様化して、それがさらに有機化し、多くの人間がそれぞれの価値を見出して、自分自身も参画したい、と願い、つぎつぎに、自分はこうしたい、これを実現したいと、内面の創造性を発揮して、自分を活かすための健全な消費が、さらに、未来に向けた積極的な夢の実現への投資に、なっていくときに拡大する。
マネーだけを追っている時には、現実の関係性が見えなくなり、現実を壊すから、必ず、バチがあたる。
人間世界では、まず先に、どんな世の中、どんな未来を生み出したいか、ここ視点での明確なビジョンが必要だ。
単純に、消費だけをする奴隷精神のままで、しかも、マネー多寡を人間の価値と考える金持ち志向者だけを育てていると、マネー(人間社会のエネルギー)は移ろって、消えるのみ。
さて今回の中国発の世界の株式大暴落の件。
私の見方。
すべては、AIIBの登場と、アメリカに逃れていた中国の莫大な汚職資金の動き。
これは、18日の勉強会で話しますが、単に3月からの中国の株式市場の市場のバク上げは、アメリカの裏にあった、中国の闇資金が還流し、株式市場にブチ込まれたもの。
「汚職したものは、正直に申告したものは、罪に問わない」 こういって、習近平は、高官たちの汚職マネーを本土の株式市場に戻させる。そのために、香港と深センを、つかう。
一方、中国株式市場が強気になりすぎると、彼らは、日本に対する交渉で、すぐに強気になる。
日中間の火種(尖閣、南沙)が、火種だけで終わってくれることを、誰が願っているか?
本格戦争を願うのは、戦争屋と安倍の周りの気狂いグループのみ。
冷静なのは、華僑勢力。一言で言うと、 「梅」。 これは、国境を超える中国人の秘密ネットワーク組織。
この人間は、マネーで、天安門事件以後の中国政府を操るが、北京政府の暴虐さとオレサマ主義が大嫌い。そして、一般の中国人の民度の低さも、嘆いている。華僑のなかでも、特に客家は、2世紀末に、北インドのクシャーン((大月氏)から中国大陸に入った、原始キリスト教徒の末裔たちだ。
義理堅い、真面目な努力家。その中に関羽の家系もいた。客家は今でも関羽を崇拝し、各地に関帝廟がある。墨家もこの系譜。
今、島国日本の安倍政権は、戦前にできた一人よがりの歴史観・世界観で、世界展開しようとしている。それも、自国の放射能を無視したまま。この理由は、日本の行政システムが、2015年の時点で、FRBによる米ドル建ての世界経済を、支える構造になっているため。
では、それが、AIIB と 北京政府の人民元で、すぐに代替できるのか?
BRICS開発銀行が出来たが、 ここが新規の通貨を発行できるわけではない。
日本の放射能問題を、人類の課題として、一致して解決しなければならないが、日本(これは、安倍政権よりもさらに奥の、あの「奥の院」)も、そして、アメリカも、主導権を、中国ロシアに渡したくはない。これは、当然だ。中国は経済規模は大きく、アメリカの戦争屋にマネて破壊の軍事力を持っているが、丁寧な環境修復の技術はない。
この点、ロシアには、ナチス時代の特殊技術もある。
今、ギリシャがEUの救済策拒否で、 これまでのFRBの米ドル、そして、ユーロでの資金の枠組みが総崩れ。ギリシャには、新規の金主にAIIBと中国・ロシアが現れるとの期待があるが、
これに合わせ、中国市場で、株を売りぬけ、大きな資金を得ているのが、「梅」のグループ。
彼らが主導権を掴んで、平和裏に東アジアもまとめ、中国にも、日本にも、アメリカにも、協力させる。
私は1995年のときに、2012年には東アジアに共通通貨が作られる、と聞いていた。少し遅れたが、これが出るのでは。
これと相前後して、放射能問題に入る。
世界中で、株式と為替というマネーゲームが、政治力で、強引な調整にはいっていく。
あのアインシュタインの言葉を思い出す。
「軍事の力でもなく、 金融の力でもなく。」
そう、何の力が、混乱する世界をまとめるのか?
いきつくのはは、天地自然の道理に基づいた人間社会の発展。
その姿が、明確にならないと、放射能問題の解決策も、フリーエネルギーも、世には出ない。
PS: 中国やロシアにすれば、国家存亡の立場にたてば、自分たちが、この25年で稼いた、米ドル建ての金融資産など、自国を守るためなら、いつでも捨ててもいいと考えているでしょう。
AIIBの先に、新通貨を創ればしい。
《 肉を切らせて、骨を断つ。》 これができるのが、中ロ。ここに、インドも加わる。
それに対し、いつまでも、《腐った肉》を、持たされ続けているのが、戦争屋のポチの戦後日本。
さあ、ドイツが、 いつ、中ロ側に加わるか、それが見もの。
そして、ロシアにいったあと、イギリスを回った、谷内正太郎が、何を聞かされてきたか?
ロシアでは、クリミアの併合は認められないと、これまで通りの主張をしたらしいが、これでは、日本に救いはない。